内科 高野舞美
| 普段、元気に生活していると、
「自分が重い病気になったらどうなるだろう」
「突然意識がなくなったら、どんな治療を受けるのだろう」
と考える機会は、あまり多くないかもしれません。 けれど、日々の診療の中では、病気が急に悪化したり、意識が低下したりして、ご本人が意思表示できなくなる場面にしばしば遭遇します。 そのとき、ご家族が治療方針について大きな決断を迫られることになります。多くのご家族が口にされるのは、「本人がどう思っていたのかわからない」 「延命治療を望んでいたのか聞いたことがない」 という戸惑いです。 正解がない選択だからこそ、迷いは大きく、決断の重さは長く心に残ります。だからこそ、元気なうちに少しだけ話しておくことが、とても大切になります。 |
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■「もしものとき」とは特別な状況ではありません ■リビングウィル・ACPとは? ■すべてを決める必要はありません |
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| ■家族と話すときのコツ 医療の話を切り出すのは勇気がいります。 しかし、深刻に始める必要はありません。 ・テレビやニュースをきっかけに話す ・「もし自分だったら」と軽く伝える ・一度で結論を出そうとしない ・相手の考えも聞いてみる 短い会話を何度か重ねるだけでも十分です。「こう考えているみたいだな」と家族が理解できることが、将来の大きな支えになります。 |
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■内科医としてお伝えしたいこと なるべくご本人の想いに寄り添って治療を決定していきますが、意思が確認できないとき、その手がかりはご家族の記憶だけになります。「こんな話をしたことがある」 その一言が、迷いの中にあるご家族を大きく助けます。「まだ早い」と思う今こそ、実は一番落ち着いて話せる時期です。 体調が悪くなってからでは、余裕を持って話すことは難しくなります。 なお、身近に家族がいない方や、頼れる親族が遠方にいる方もいらっしゃると思います。 その場合は、必ずしも「家族」である必要はありません。信頼している友人、パートナー、近所の方、ケアマネジャー、かかりつけ医など、 いざというときに代わりに話を聞いてくれる人へ思いを伝えておくことも大切です。 ぜひ一度、「もしものときの医療」について、気軽に話してみてください。 |
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当院で作成した「人生会議手帳」が情報コーナーなどに置いてありますのでぜひご覧になってください | |



