血管外科
スタッフと専門領域
医師名 | 出身大学 | 医師免許取得年 | 専門領域・資格等 |
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科長 山崎將典 |
慶應義塾大学 | 平成1年 | ・日本外科学会認定 外科専門医 ・下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会認定 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医 |
はじめに
当院の血管外科は手術優先ではなく、患者さんのそれぞれのニーズに応じて疾患についての説明、リスク管理の重要性等の説明を重視し、治療方針を決定しています。
手術症例数は下肢静脈瘤に対する血管内治療(レーザー焼却術)を年間に30例程度行っています。動脈疾患における手術の適応となる患者様については静岡赤十字病院 血管外科新谷恒弘先生と病病連携を行い、主に静岡赤十字病院で入院手術を行って頂いています。(患者様の希望等により県立総合病院心臓血管外科、静岡市立静岡病院心臓血管外科とも病病連携を行っています。)
主な対象疾患
1. 動脈瘤 腹部大動脈瘤、末梢動脈瘤、内臓動脈瘤
2. 慢性動脈閉塞症 閉塞性動脈硬化症、バージャー病(ビュルガー病)
3. 急性動脈閉塞症 塞栓症、血栓症
4. 静脈疾患 下肢静脈瘤、深部静脈血栓症、静脈炎後症候群、うっ血性皮膚炎・潰瘍
5. その他 リンパ管炎、四肢リンパ浮腫、躯幹・四肢血管形成不全症
静脈瘤 血管内治療(レーザー焼却術)について
平成28年3月よりレーザー装置(ELVeSレーザー:波長1470nm)を導入しました。従来の波長980nmのレーザー装置に比べて術後の内出血、突っ張り、痛みがかなり軽減されています。手術は日帰り手術で、片足1時間程度。大量浸潤局所麻酔を行い、伏在静脈本幹をレーザーで焼却し、下腿の静脈瘤自体は3mm程度数カ所の極めて小さい創から摘出を行います。従来のレーザーと異なり、術後の突っ張り、痛みが少ないため事務仕事であれば翌日から行うことができます。