診療科・各部門について

泌尿器科

スタッフと専門領域

医師名 出身大学 医師免許取得年 専門領域・資格等
副病院長兼科長
臼井幸男
東海大学 平成1年 ・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科指導医
・日本泌尿器内視鏡学会認定 腹腔鏡技術認定医
・医学博士(2004年 東海大学)
医師
髙橋薫平
東京医科大学 平成31年  
医師
酒井浩介
宮崎大学 令和2年  
非常勤医師
新田正広
東海大学 平成16年  
非常勤医師
川上正能
東海大学 平成18年  

診療案内・外来表

付記
泌尿器科専門医教育施設 基幹教育施設 870050

特徴・特色

外来診療について

月・火・金は常勤医師2名、手術日の水・木は非常勤医師1名で診療しています。検査・処置機器は超音波機器(経腹、表在、経直腸)、膀胱鏡(電子スコープ、NBI:Narrow Band Imaging)、尿流測定機器、残尿測定機器、膀胱内圧測定機器、体外衝撃波結石破砕機(SWL)を備えています。


*患者様を御紹介いただく他施設の皆様へ
泌尿器科では急を要さない患者様の紹介は、病診連携室の利用をお勧めしています。患者情報や診察当日の検査などの事前入力、検査の種類によっては受診日時を検査日にあわせて変更するなどして、初診時でも円滑で効率のよい診療ができるよう努めています。

主な診療対象疾患について

排尿障害の代表的な疾患である過活動膀胱や前立腺肥大症をはじめ、尿路結石症、尿路感染症、がんに対する治療など一般的な泌尿器科診療を行っています。小児や女性泌尿器科疾患(経腟臓器脱、腹圧性尿失禁など)の手術は行っていません。


●尿路結石症

尿路結石の主な外科的治療である体外衝撃波治療(SWL)、経尿道的治療(TUL)、および経皮的治療(PNL)のすべてが施行可能です。SWLは日帰り治療で負担は少ないのですが、効果が不十分で治療期間が長引くこともあります。結石のある場所や大きさはもちろん、身体機能なども考慮し、短期間でより効果的な治療を選択するよう心がけています。


●前立腺肥大症

レーザーによる核出(HoLEP)と、従来からの方法(電気的切除 TURisP)を併用して行っています。


●がん治療

診療ガイドラインを参考に治療するよう心がけています。

  1. 手術療法:経尿道的治療から開腹、腹腔鏡手術が可能です。腹腔鏡手術はロボット支援手術が増えてきましたが、当院にはございません。従来の腹腔鏡手術にて腎摘除術、腎部分切除術、腎尿管全摘除術、前立腺摘除術、副腎摘除術や腎盂形成術などを行っています。開腹手術は腹腔鏡手術では困難と判断した場合に開腹手術を選択しています。
  2. 薬物治療:がん薬物治療(抗がん剤、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害薬など)を行っています。がん薬物治療を行うにあたっては、がん薬物療法認定薬剤師、がん化学療法看護認定看護師、さらには皮膚科、口腔外科の支援を得て行っています。
  3. 放射線治療:主に前立腺がん治療に対して定位照射が可能です。前処置として①照射時の位置決めを容易にするためにゴールドマーカー留置、②放射線性直腸炎予防のための前立腺-直腸間へのハイドロゲル注入を行います。そのほか転移部位に対する局所照射なども従来通り行っています。がん放射線療法看護認定看護師も治療に介入し、患者様のサポートをしてくれています。
  4. 緩和ケア・終末期医療:アドバンス ケア プランニングの概念をもとに、緩和認定看護師、がん薬物療法認定薬剤師をはじめ、理学療法科、栄養サポートチーム、地域支援室、口腔外科など多くの支援を得て取組んでいます。

治療実績

  2018 2019 2020 2021 2022
経尿道的前立腺切除術
TUR-P
16 8 8 9 6
経尿道的前立腺核出術
HoLEP
29 25 30 22 29
経尿道的膀胱腫瘍切除術
TUR-BT
95 94 84 101 75
経尿道的尿管結石破砕術
TUL
90 72 47 63 53
経皮的腎結石破砕術
PNL
13 19 8 2 3
経尿道的膀胱結石破砕術
TCL
11 10 8 22 18
腹腔鏡下副腎摘除術 1 0 2 0 0
開腹腎摘除術 3 1 1 3 0
腹腔鏡下腎摘除術 6 2 8 7 4
腹腔鏡下腎部分切除術 8 1 3 3 1
開腹腎尿管全摘除術 3 1 2 0 0
腹腔鏡下腎尿管全摘除術 8 6 8 7 6
腹腔鏡下前立腺全摘除術 21 34 13 17 13
膀胱全摘 8 1 2 6 7
前立腺生検 93 134 90 152 140
体外衝撃波結石治療
SWL
141 221 166 166 127