外科 医長 牧野光将
1. はじめに |
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2. 胆嚢とは |
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3. 胆石について 胆石があるだけでは症状が出ないことも多いのですが、石が胆嚢の出口や胆管に詰まると「胆石発作」と呼ばれる強い痛みを伴う発作が起こります。主な症状は、食後数時間以内に出現する右上腹部の鋭い痛みで、背中や右肩に放散することもあります。さらに、胆汁の流れが滞ったところに細菌感染が加わると、吐き気や嘔吐、発熱などを伴うことがあります。これが「急性胆嚢炎」であり、迅速な治療が必要となります。胆嚢炎が進行すると、胆嚢内や周囲に膿がたまったり、胆嚢が壊死したりして、命に関わる状態に至ることもあります。 また、胆石を持つ人は、持たない人と比べて胆嚢癌の発症リスクが高くなることが複数の研究で報告されています。 |
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現在、胆石に対する最も確実かつ標準的な治療法は「胆嚢摘出術」です。 |
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当院でも、強い炎症で腹腔鏡手術が困難な場合を除き、ほとんどの症例で腹腔鏡手術を実施しています。 |
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5. さいごに |