2025.04.01
整形外科 時枝啓太
【どんな病気?】 |
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【どんな症状?】 |
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【どうして起こる?】 テニス肘とも呼ばれるように、テニスなどのスポーツで手をのばす動作を繰り返すと生じます。ただ、テニスだけでなく、重量物の運搬をよくする人や家事などで手をよく使う人にも起こります。 手首を伸ばす働きをしている短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)が、肘関節の外側で障害されて生じると考えられています。 |
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【どうやって診断するの?】 外来で簡単に行えるテストで診断します。以下の3つの検査が一般に用いられています。いずれのテストも肘関節外側の痛みが生じたらテニス肘の疑いとなります。 レントゲン画像では特に異常は認めません。 |
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①中指伸展テスト ②Thomsen(トムセン)テスト ③Chair(チェアー)テスト |
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【どのように治療するの?】 ①原因となっているスポーツや労働を控えて安静にします。 ②テニス肘用のバンドを装着します。圧迫により筋の付着部にかかる負荷を軽減することができます。 ③肘の外側に鎮痛薬やステロイドの注射を行います。 |
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■保存療法が無効な場合は手術療法を行うことがあります。 ①肘関節部筋膜切開術 ②肘関節滑膜切除術 ③肘関節鏡視下手術 |
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保存療法で改善することが多いですが、手術が必要となることもあります。 手術が必要な場合も関節鏡手術であれば創部は小さくて済みます。同様の症状で悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。患者さんそれぞれに適切な治療方法を提案させていただきます。 |