読みもの

病気のお話し

 高齢者の7割に足に関する問題があり爪先や足爪の変形がある高齢者では転倒する可能性が増大すると言われます。転倒・骨折は要介護者、認知症の要因にもなり、転倒予防が重要です。

 人は足で姿勢を保持し足底で体重を支え、足指は前傾時の踏ん張りや歩行時の蹴り出し等に作用します。足指で蹴り出す力をつけるには、爪の手入れが欠かせません。手指で物を掴めるのは爪が柔らかい皮膚を支えているからで、同様に足爪がなければ歩行時足指で蹴り出すことも、体を支えることも難しくなります。

 皆さんは、足爪のケアは行っていますか?高齢者は体や関節が硬くなり、視力も低下し、足の保清や爪切りに関するケアができなくなっていることが多いです。また体に直接支障がないことも多く、見過ごされている方もいるかもしれません。

 これから暑くなり素足になることが増えます。一度ご自身やご家族の足爪を確認し、爪周囲の発赤、腫脹等の炎症や爪の肥厚、白濁等がある場合は皮膚科受診をお勧めします。転倒を予防して活動的な生活を送り認知症も予防しましょう。

認知症看護認定看護師 鈴木 美佳