2024.07.27
近年、がんと診断された方が、外来通院で抗がん剤による治療を受けられることが多くなっています。その際、できるだけ生活の質(QOL)を維持しながら治療を継続していく上で重要になるのが副作用対策です。
外来での治療は入院での治療と異なり医療者が患者さんと関わることができる時間はかなり限られています。そのため、患者さんが病院にいらっしゃる間に、どれだけ効率良く、かつ正確に患者さんの状態を把握するか、ということが求められます。
そこで医師の診察前、患者さんの血液検査の結果が出るまでの待ち時間を利用するなどして薬剤師がお話を伺い、体調や副作用の発現状況について詳細に評価させて頂くとともに医師に薬剤の処方提案などを行うのが『薬剤師外来』です。
がんと診断された方が、治療を継続されながらも、よりよい生活を送っていただけるようにすることは、我々医療スタッフにとって永遠のテーマです。
今後薬剤師が行う薬剤師外来が、患者さんのQOL向上に寄与するものとなりますよう、全力で取り組んで参ります。
薬剤部 がん薬物療法専門薬剤師 緩和薬物療法認定薬剤師
杉山 弘樹