読みもの

病気のお話し

 毎年の健診結果に一喜一憂する・・・そんな光景を居酒屋などでよく見かけます。私は2年前からジム通いを始め、体重が20kg減り、肝機能の数値も20才代の頃に見た結果に近づいてきました。日々の運動がこれほどはっきりと検査結果に反映されるとは、病院で検査に携わっている身でありながら驚いています。などと自慢話で紙面を終わらせてはいけませんね。

 近年臨床検査に関する法律が改正され、検査結果の精度保証に係わる事項が詳細に追加されました。今回の改正では、統一された記録として残すことが求められています。

 当然ですが今までも当検査室では高い精度を目指して数々の運用をしてきましたが、精度保証の手法で大事なのは日々の精度管理です。予め数値の決められた物質を測定し今日の測定機器に問題はないか?使用している試薬は大丈夫か?などを調べます。また日本全体の病院が同じ物質を測定し病院間で差がないかなどを調査しています。

 病状の変化はどうか、薬の副作用はないか、採血された血液を真摯に検査し、結果を報告する。そんな検査室をこれからも目指します。

検査技術科長 萩原 正寿