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病気のお話し

 今年の101日から、ついにロタウイルスワクチンが定期接種になります。今年の81日以降に生まれた赤ちゃんが対象となります。公費負担になりますので接種費用はかかりません。

 ロタウイルスは胃腸炎を引き起こすウイルスの一つで、特徴は乳幼児がかかると重症化しやすい点にあります。ロタウイルスワクチンの接種で胃腸炎にかかることを約80%予防できるなど、ロタウイルスワクチンは高い効果が期待できるワクチンです。

 皆様のなかにはロタウイルスワクチンの副反応が心配な方もいらっしゃると思います。確かに怖い副反応に『腸重積』(腸と腸がはまりあう病気)があり、ロタウイルスワクチンを接種したあと、特に初回接種後7日以内に腸重積が起こるリスクがあると言われています。ただし、ワクチンによって腸重積になる頻度は数万接種に1人と少なく、ロタウイルスワクチンの接種で胃腸炎を予防する方がメリットは大きいと考えられています。

 ロタウイルスワクチンは大変有効なワクチンですので、ぜひ接種してください。当院でも接種可能です。ご予約お待ちしております。

小児科 進藤 淳也