読みもの

病気のお話し

 インフルエンザは、インフルエンザウィルスによって起こされる、発熱、咳、鼻水などを症状とする感染症です。特に高齢者、慢性疾患をお持ちの方では、肺炎の合併などで重症化しやすく、入院や死亡の危険が増すことが知られており、注意が必要です。

 また症状によるコロナウィルスとの鑑別は困難です。どちらの予防にしても、十分な食事、休息をとる、三密を避ける、手洗い、うがい、消毒を徹底するのが鉄則です。体調が悪いときは、無理せず安静に過ごしましょう。

 インフルエンザワクチンは、感染を完全に防ぐことは出来ませんが、感染してしまった場合の重症化や合併症を防ぐためには、有効であることが実証されています。

10月1日から、65才以上の方(一部の障害をお持ちの60才以上の方)には、公費補助が始まっています。

 ただし、持病やその日の体調などでワクチン接種が出来ない場合もありますので、接種を希望される際は、かかりつけやお近くの医療機関にご相談ください。

呼吸器内科 医長 柴田 洋