読みもの

病気のお話し

 顎変形症とは、上顎(うわあご)や下顎が前に伸びすぎたり、小さかったり、あるいは上下の顎がゆがんでいるために噛み合わせが大きくずれた状態を言います。

 例えば、下顎のみが大きくなると、顔つきは下顎が突き出たような状態となり噛み合わせは受け口になります。このような状態は、下顎前突症といって顎変形症の一つです。

 このため、噛み合わせが悪くなると食物を噛み砕く効率が著しく低くなるばかりか、発音も不明瞭になりがちです。同時にこうした機能障害だけでなく、顎の変形を伴った容貌に対して一人深く悩むことも少なくありません。顎の変形は成長に伴って思春期以降に徐々に明らかになることが多いのです。

 このような症状に対して、矯正治療に手術を組み合わせることで治療が可能になる場合があります。

 こうした治療を顎矯正治療といい、この治療は口腔外科と矯正歯科が一緒に治療方針を検討した上で連携を取りながら治療を進めます。

 このような症状がある方は、ぜひ当院の口腔外科へご相談ください。

口腔外科 歯科医師 福田 諒