2025.05.31
不整脈の一種である「心房細動」は、放置すると脳梗塞や心不全、認知症の危険性を高め、健康寿命を大きく損なう恐れがあります。しかし、心房細動が短時間でおさまってしまうと診察時には診断がつかないことがあり、また症状が軽く気づかないことも少なくありません。
こうした課題に対し、清水区では、静岡市・清水医師会・東京科学大学の三者共同事業として清水区脳梗塞予防実証実験(通称:SPAFS エスパフス※)を行っており、特定健診で希望された方に対し人工知能(AI)による心電図解析を取り入れ、心房細動のリスクを評価しています。心房細動の可能性が高いと判定された方には、7日間の心電図モニタリングを実施し、実際に心房細動があるかどうかを確認します(無料)。
心房細動が見つかった場合には、市立清水病院循環器内科SPAFS外来や、かかりつけ医にて治療を提供します(治療費は保険適用)。
AIと健診を活用した心房細動の早期発見に、ぜひご参加ください。
※SPAFS(Stroke prevention by early detection of AF in Shimizu)
循環器内科科長 増村 麻由美