診療科・各部門について

認定看護師紹介

認定看護師紹介

認定看護師とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を持つことを認められた看護のエキスパートです。
保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許、実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)の条件を満たし、認定看護師教育機関で6ヶ月・600時間以上の専門教育と研修を受けた後、認定審査に合格することではじめて認定されます。
清水病院には、現在14名の認定看護師が在籍し、活躍しています。


緩和ケア認定看護師   がん化学療法看護認定看護師
皮膚・排泄ケア認定看護師   脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
感染管理認定看護師   集中ケア認定看護師
慢性心不全看護認定看護師   がん放射線療法看護認定看護師
認知症看護認定看護師    
救急看護認定看護師    

認定看護師外来について

認定看護師とは、ある特定の看護分野で、熟練した看護技術と知識を有するものとして日本看護協会の認定審査に合格した看護師をいいます。2020年度から新たな認定看護分野として19分野となりましたが、当院では、認定看護師は、11分野16名が勤務しています。今後は、特定行為研修を修了した認定看護師への移行・取得を目指しています。
当院では、「認知症」「心不全」「脳卒中」「腎不全」「ストーマ」の5つの認定看護師外来を設置し、当院に通院中の方々やその御家族を対象としています。この外来では、認定看護師が専門性を発揮して、医師と連携を取りながら通院治療中の療養生活上の相談や必要な指導・情報提供を丁寧に行っています。

認定看護師の活動報告

<2023年度>

 

2023年7月7日
テーマ:出前講座:災害だ!トリアージって何?

令和5年7月7日に、静岡市豊田中学校の全校生徒504名に「災害だ!トリアージって何?」の出前講座をさせて頂きました。
道徳の授業の一環として行わせて頂きましたが、生徒さんからは、「トリアージについて理解できた」「自分の家族が黒タグだったらどう思うか」等の感想を頂けました。災害時には、時に命の選択という非情な判断を迫られることがあるが、たくさんの命を救うためにはトリアージが必要だということをこの講座を通じて理解して頂けたと思います。

救急看護認定看護師 高橋綾子

 


テーマ:心不全の勉強会

訪問看護ステーションから心不全の勉強会依頼を受け、昼休憩の時間を利用させていただき全3回(各1時間)の講義を開催しました。
心臓という苦手意識の高い分野について、地域で活躍する看護師の知識向上に少しでも携わることができ、新たな認定看護師活動として手応えを感じました。
また、勉強会を通して訪問看護ステーションのスタッフと顔見知りになり、勉強会の回数を重ねる毎に会話も増え、地域医療に関する意見交換もできました。
今後の医療を考えた時、今回の活動を通して病院と地域の医療連携強化につながるのではないかと感じ、時間のゆるす限り地域での認定看護師活動も積極的に行なっていきたいと思います。
勉強会などのご相談は、いつでも気軽にご依頼ください。お待ちしております。

慢性心不全看護認定看護師 平岡佐知子

 

2023年6月23日
テーマ:市政出前講座:今日からできる!尿漏れ対策!

今回は、「皮膚排泄ケア認定看護師」として静岡市用宗老人福祉センターへ「今日からできる!尿漏れ対策!」として軽失禁予防についての講義を行いました。
「失禁」という暗くなりがちなテーマですが、座学とともに骨盤底筋群体操を実際にやってみるなど、体を動かしながら楽しく学べるような講座になりました。地域の皆様がより元気に、明るくなるためにこれからも貢献していきたいと思います。

皮膚排泄ケア認定看護師 府川博俊

<2022年度>



2022年6月16日~18日
テーマ:日本環境感染学会総会・学術集会参加

日本環境感染学会総会・学術集会に参加し、院内感染対策委員会で取り組んでいる「医療従事者の百日咳抗体価管理」と「25年間のレジオネラ定期環境検査」について発表をさせていただきました。国内における百日咳抗体価管理、レジオネラ定期環境検査ともに実施している施設は少なく、発表を通じ発信させていただきました。
教育講演では、百日咳ワクチンの第一人者である日本ワクチン学会の岡田賢司先生が当院の論文を紹介してくださいました。今後より一層の感染対策の向上のために活動し続けていきたいと思います。

感染管理認定看護師 伏見華奈

2022年6月13日
テーマ:看護専門学校講義:臨床医学持論

今回は、「皮膚排泄ケア認定看護師」として清水看護専門学校へ臨床医学特論の一コマとして創傷管理とストーマケアについて講義を行いました。
講義では座学とともに実際にストーマ装具をお腹に貼り患者体験を行いました。写真は講義の様子です。引き続き、院内職員のみならず学生さんをはじめ地域の方々にも貢献していきたいと思います。

皮膚排泄ケア認定看護師 府川博俊

2022年5月26日 6月2日・9日
テーマ:出前講座/標準予防策~個人防護具を正しく着脱するために~

清水駿府病院において、全職種対象に手指消毒の方法や個人防護具の選択方法について出前講座を3回開催させていただきました。
講義だけではなく、実際にガウンや手袋の着脱を行い、正しく防護具を脱ぐことで自己の身を守る事を意識して頂けたのではないかと思います。
これからも地域住民の方や施設の方にも出前講座を活用して頂けるように活動をしていきたいと思っております。

感染管理認定看護師 齋藤敦子

過去の活動報告

<2021年度>

 

2022年3月8日
テーマ:「放射線治療を受ける患者と地域連携」

放射線治療を受ける方の一般的な治療の流れと、有害事象に対するケアについてお話させて頂きました。外来通院で放射線治療を受ける方が7割以上であり、自宅から通われる方ばかりではなく、入所されている施設より治療に通われる方もいます。施設によっては看護師が常駐しないこともあり、施設スタッフの方々との連携が重要になります。特に高齢者や認知症があり、本人とのコミュニケーションが難しい場合は、日常生活動作(食事、排泄、入浴など)をサポートしてくれる介助者との情報共有が不可欠です。『連絡交換ノート』を作成し、施設スタッフと密に情報共有をしながら、8週間に及ぶ放射線治療スケジュールを無事に完遂させるためには、本人の頑張りにプラスして、周囲のサポートが必要です。支えてくださるご家族や施設スタッフの方々との連携を深めていけるように、今後も活動していきたいと思います。

がん放射線療法看護認定看護師 杉山美和

 

2022年2月8日
テーマ:「静岡市清水病院の認知症ケア委員会での取り組み」

私が特に取り組んでいるのは、2021年6月から開始した「抑制回避対策ラウンド」です。目的は、人として尊厳を守り、抑制が本当に必要なのか、多職種と一緒に抑制回避対策ラウンドをすることで、少しでも人として患者の尊厳を守るケアを、看護の質を高めていきたいと考えています。
連携の会では、入院中、抑制をさせていただいたことで、ADLが下がった、認知症が進んだとの意見もあり、抑制を最小限に抑えていただきたいとの意見もありました。意見交換するなかで、患者さんだけなく、家族、周囲の方々にも影響することを実感できました。少しずつ、抑制率も減少してきています。病院のスタッフの意識も少しずつ変化し始めてきています。今後も継続してがんばっていきたいと考えています。

認知症看護認定看護師 釜下佳代子

 

2021年11月26日(静岡県社会福祉協議会)
テーマ:「高血圧と心不全」

今回は、「高血圧と心不全」についての講義をさせていただきました。
研修の参加者は、看護職・介護職・施設管理者など職種は様々でした。高齢者を介護する方はそれぞれに、利用者さんの体調管理の難しさを感じており、多くの質問をいただきました。
研修を通し、認定看護師としての知識と技術を多くの方に提供できる機会を得る事が出来たことは、とてもうれしく感じています。
今後もご依頼があれば、どんな小さな勉強会も精一杯行わせていただきます。

慢性心不全看護認定看護師 平岡佐知子


2021年11月7日
テーマ:根拠に基づいた適切で安全な吸引技術の習得

コメディカルに対し上記研修を実施しました。私は、解剖生理や呼吸不全など主に座学の部分を担当しました。日常的に実施している処置行為ですが、解剖生理や手技の手順など講師を担当し、改めて勉強になることが多く、患者の状態把握をした上で根拠を持って安全・適切に実施していくことの大切さを再認識しました。
チーム医療では看護師だけではなく、患者に関わる全てのスタッフが処置行為に対し十分な知識・技術を持ち実施できることが必要不可欠だと思います。
今後も研修に携わり院内のボトムアップに協力していければと思います。

集中ケア認定看護師 村田安隆

 

2021年11月4日 (子育て支援センター ゆめの木)
2021年11月11日(子育て支援センター すぎの子)
テーマ:気をつけているのに風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症にかかるのはどうして

静岡市内の子育て中のお母さん、12歳のお子さんを対象に手洗い勉強会を開催しました。
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、普段の手洗いの方法や、マスクなどの正しい着用方法について実技を織り交ぜながら、お話をしました。
子供たちにも手の模型にばい菌が付いていそうな部分にばい菌シールを貼ってもらい、楽しく親子で手洗いが出来ました。

感染管理認定看護師 齋藤敦子

2021年8月31日
テーマ:感染対策の基本

全職種対象に院内感染対策研修会を開催しました。
コロナ禍であることからもビデオ講習会を中心に研修を行っています。
今回は、新型コロナウイルス感染症に関わらず、様々な感染症に対してすべての職員が感染対策を実施し、自らの身を守るだけではなく、患者様の身を守るための方法について再度確認をしました。

感染管理認定看護師 齋藤敦子

 

2021年6月24日
テーマ:今日からできるがん予防

日知大学の受講生を対象にはーとぴあ清水で行いました。
がん予防のための生活習慣の改善や、今日から取り組めることについてお話をしました。クイズを取り入れながら進めていき、受講者からは「ためになった」、「もっと早くしっておけば家族のがんを防げたかもしれない」などの感想がありました。今後も市政出前講座の依頼があればやっていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

がん化学療法看護認定看護師 市村菜穂

<2020年度>


看護学校での授業

テーマ:フィジカルアセスメントの教育・指導の実施

私たち村田、望月は「集中ケア認定看護師」として当院の主に重症患者における看護について教育・指導を実施しています。この写真の様に、フィジカルアセスメントをテーマにした院内教育研修の講師や看護学校での授業講師をさせて頂いています。さらに、1回/月の活動日の他、部署の勉強会などを各部署のスタッフとともに企画・開催しています。

10月19日
テーマ:がん患者指導管理料について

当院には、緩和ケア認定看護師2名、がん化学療法看護認定看護師2名、がん放射線療法看護認定看護師1名が在籍しています。がん領域の認定看護師として、がんの診断・再発の告知や今後の療養における意思決定支援の場に同席し、その後面談等を通し患者様やご家族様の全身的苦痛を評価し支援を行っています。
診断時期からの介入により、その後の継続した支援を行うことができ、相談しやすい環境を整えています。患者様・ご家族様の気持ちを伺いながらその後のサポートについて相談していきたいと思っています。
がん患者指導管理料イは、医師が看護師と共同して診療方針等について話し合いサポートさせていただきます。がん患者指導管理料ロは、医師又は看護師が心理的不安を軽減するための面接を行いサポートさせていただきます(面談の内容によっては料金がかかることがあります)。
認定看護師との相談や面談をご希望の患者様やご家族様がいましたら、主治医または看護師にお伝えください。

静岡市立清水看護専門学校

6月25日
テーマ:感染防止対策の基本

感染しない・させないために、正しい手指衛生の方法と個人防護具の正しい着脱を一緒に学びました。緊張しながらも一生懸命演習していました。しっかり洗ったつもりでも洗い残しがあり、まだまだ訓練が必要です。頑張れ~!!

<2019年度>

有度第二児童クラブ・西奈児童クラブ

7月29日・8月20日
テーマ:気をつけているのに風邪やインフルエンザ、
    ノロウイルスなどの感染症にかかるのはどうして?

静岡市内の小学校の児童クラブで手洗い勉強会を開催しました。手洗いクイズやばい菌に見立てた蛍光塗料を使って、上手に手洗いが出来ているかみんなで確認をしました。上手に手洗い出来ました!

第31回 日本老年看護学会
第24回 学術集会/仙台国際センター

6月6日~8日
テーマ:対話・協働・調和の視点で考える老年看護額の未来

他学会との協働開催であり、いろいろな発表を聴講できました。
せん妄や睡眠、転倒予防についておもに聴講してきましたので、今後に活かしていきたいと思います。

第20回 日本認知症ケア学会大会 
国立京都国際会館

5月25日~26日
テーマ:認知症という希望

認知症ケアについて、これで良かったのか悩んでいたり悔やんでいたりする方々のお話を聞くことができました。
私もこれで良かったのか、他に何かできたことがあるのではないかと思うことが沢山あります。患者さんやご家族、医師や病棟スタッフ、他関わっているスタッフみんなで話し合いながら、患者さんが少しでも安心して入院生活が送れる様にしていきたいと思いました。

<2018年度>

2018年度活動報告


認定看護師の耳寄りなはなし

<バックナンバー>