読みもの

病気のお話し

 風邪というのは医学的には急性上気道炎と呼ばれており、原因はライノウイルス、コロナウイルスといったウイルスが喉に付着することで感染し、発熱、鼻水、咳などが出現します。

 抗菌薬(抗生物質)には抗菌作用を持つ物質が含まれており、これが薬効成分で微生物や細菌などの機能を阻害します。抗菌薬はペニシリン系、セフェム系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系などいくつかの系統に分かれており、各々によって殺すことのできる細菌が違ってきます。

 ウイルスと細菌は似ているようで、実はまったくの別物。ということは、みなさんもうお気付きでしょうか。「ウイルス感染の風邪に抗菌薬は効かない」ということになります。

 では熱が出て喉が痛い人には抗菌薬は絶対に要らないかというとそうではありません。細菌感染でも風邪と似た症状の病気はたくさんあります。

 医師は根拠を持って風邪と診断し、処方する薬を選択します。無理に抗菌薬の処方をお願いするのはよくありませんが、必要な場合はしっかりと内服することが肝心です。心配なときは、かかりつけ医に相談してください。

呼吸器内科医師 藤田 総文 

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