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病気のお話し

 現在、日本でC型肝炎ウィルスに感染している方は、約150~200万人います。感染すると肝臓でウィルスが炎症を起こし、慢性肝炎になり肝硬変や肝臓癌を発症します。肝臓癌による死亡者は、年間約3万人以上おり、70~80%はC型肝炎ウィルスが原因です。C型肝炎ウィルスは遺伝子型により1型と2型に分類されます。

 今まで抗ウィルス療法にはインターフェロン(注射薬)を用いる治療が行われていました。インターフェロン治療は、抗ウィルス効果以外に発癌抑制効果などの利点もある一方、様々な副作用があるため、高齢者や精神疾患のある方、貧血のある方などに使用は困難でした。しかし、2014年9月にインターフェロンを用いない経口治療薬が発売されました。それ以降も新しい治療薬が加わり、インターフェロン治療ができなかった方、途中で中止した方、効かなかった方などに治せる可能性が出てきました。

 インターフェロンフリーの経口薬治療は、遺伝子型によって治療法が異なります。また経口治療薬を用いることのできない方もいるため、まずは医療機関を受診し、遺伝子検査も含め相談してください。皆でC型肝炎をなくしていきましょう。

消化器内科 医師 小池弘太

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