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病気のお話し

がんによる死亡者数は年間約37万人ですが、その中でも「肺がん」は最も多く7万人となっており、性別でみると、男性が5万人に対し女性が2万人と、男性が7割以上を占めています。

日本では、人口の高齢化とともに肺がんの患者数が年々増加している一方で、米国や英国では男性の肺がん死亡率の減少が認められています。これは1960年代からの喫煙対策の効果と考えられています。
日本では、禁煙に関する取組が十分でなく、特に若年層や女性の喫煙への対策は、今後の重要な課題です。

肺がんの原因はまだ不明な点も多いですが、喫煙によりタールなどの発がん性物質が身体に入り、原因や誘因の一つになっていると考えられています。喫煙者は非喫煙者に比べて、明らかに肺がんの死亡リスクが高く、肺がんの予防として禁煙が一つの方策として挙げられるでしょう。
また、発生してしまった肺がんを早期に発見することも重要な方策です。肺がんの組織には腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんなどの種類がありますが、中でも、扁平上皮がん、小細胞がんは強く関連すると言われています。

喫煙者または過去に喫煙をされていた方は、肺がん検診を受けることが特に強く推奨されます。

呼吸器内科医師 伊波奈穂

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