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病気のお話し

一旦治った傷が、1~2ヶ月して赤く盛り上がることがあります。これは、創傷治癒(傷の治る過程)が過剰に起こっている状態で、ケロイドや肥厚性瘢痕と言われます。

赤く目立つ傷は、全てケロイド、というイメージを持たれているかもしれませんが、周囲に拡大することなく数ヶ月から数年かけて自然萎縮するものを肥厚性瘢痕といい、最初の傷の範囲を超えてまわりの正常な皮膚まで盛り上がっていくものをケロイドといいます。治療は、保存的治療(ステロイドの注射や貼り薬)や外科的治療、電子線治療などがあります。ケロイドの場合は、手術治療だけでは再発率が高いため、電子線治療の併用が効果的とされています。

一方、肥厚性瘢痕は、外科や産婦人科などの腹部手術の後にできることが多く、傷のみを再手術することで改善が認められる場合があります。ピアスの後に化膿した際などに耳にできるケロイドは、切除を行った後の再発率も低いと言われています。

当科では、患者さんのそれぞれの症状に合わせて、適切な治療を提案させて頂き、治療方針を決定しております。傷あとやケロイドでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。 

形成外科外来 荒牧典子(慶應義塾大学)

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