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病気のお話し

日本人女性の平均寿命は86歳を超え、未曾有の高齢化に直面しています。その結果、閉経後女性ホルモンが欠乏した状態が約35年、介護は約8年に及ぶ時代となりました。そこで、老後をできるだけ介護を必要とせず自立して生活できるための医療が注目されており、閉経期、更には思春期から準備する段階になってきました。

従来、ホルモン補充療法というと更年期障害(ほてり、発汗、めまい、抑うつ、不眠、性交痛など)の症状緩和を目的に行われてきましたが、最近はそれだけでなく骨粗鬆症・動脈硬化ひいては介護の原因となる脳血管疾患・骨折・認知症の予防につながることがわかってきました。現在、ホルモン補充療法は、そのアンチエイジング作用に着目し、疾患予防として広く行われています。

健康長寿のために女性が自ら選べる選択肢の一つとしてホルモン補充療法があることを知って頂きたいと思います。これらの女性ホルモン製剤は低容量化・天然型女性ホルモンの開発・投与法の工夫等でより安全になっており、個々に合わせた投与が可能になっています。女性にはうれしい皮膚の老化を抑制するという効能もあります。

開始年齢(閉経早期、遅くとも60歳未満)・期間・適応がありますので、興味のある方はぜひご相談ください。

産婦人科 医師 阪部江里子

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