読みもの

病気のお話し

腎臓は血液をろ過して体液を整え、老廃物を尿として排泄する重要な働きをしています。
病気によって腎臓が障害をうけても、機能が30%以下の状態(=腎不全)になるまでは自覚症状はほとんど出現しません。これは腎臓が十分な予備能力を備えているためなのですが、それがかえって仇となり、病気の発見が遅れてしまうことが多いのです。

自覚症状がはっきりしてきた頃には、すでに腎不全が末期まで進行し、人工透析を受けないといけないか、その一歩手前の状態である場合が多いのです。

近年、慢性腎臓病(CKD)という新しい病気の概念が注目されています。CKDとは、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態のことをいいます。

CKDは末期腎不全のみならず、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の重大な危険因子になることがわかっています。したがってCKDを早期に発見し治療を始めることがとても大切なのです。

健康診断などで測定する血清クレアチニン値や尿検査が、CKDの早期発見に役立ちます。これらの検査に異常があった場合は、自覚症状がなくても腎臓内科にお越し下さい。

内科診療技監 今井 正樹

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