読みもの

病気のお話し

慢性硬膜下血腫というのは、脳を包んでいる硬膜と脳の表面との間に血が貯まって、脳を圧迫する病気です。通常は頭部外傷後に発症します。一般的には男性・高齢の方・多量に飲酒する方に多いと言われています。

症状としては、頭部外傷の後、全く何もなかったり、軽度の頭痛を訴えていた人が、1〜2ヶ月後に手足の麻痺が出てきたり、言葉が出にくくなったりします。自然に血腫が吸収され治癒することもありますが、極めて稀であり、ほとんどの場合は手術が必要になります。

手術は局所麻酔を行い、頭部の皮膚を5cm程切開し、頭の骨に直径1cm程の穴を開けて、貯留している血液を抜き取り内部を洗浄します。手術は30分程で終わります。手術後数日で症状は改善し、1週間後にはもと通りに回復し退院される方がほとんどです。

症状が脳卒中(脳梗塞や脳出血)に似ていますが、脳卒中が突然発症するのに対して、慢性硬膜下血腫はその名前の通りゆっくりと症状が進行します。
お心当たりの方は、ぜひ脳神経外科を受診してみて下さい。

脳神経外科科長 福地正仁

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