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病気のお話し

人は年齢を重ねるに従い、物を忘れます。テレビ広告のフレーズではありませんが、認知症は病気であって、単なる物忘れとは異なります。
さらに認知症には多くの原因があります。治療で改善するものも少なくありませんので、歳のせいと諦めずに診察を受けることが必要です。

認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型老年認知(AD/SDAT)です。残念ながら現在の医学で完治することはできませんが、少しずつ、しかし確実に病態は解明され、治療の選択肢も増えています。今春も3種の新薬が発売され、さらに20種類ほどが現在治験中で、人類の認知症克服に対する並々ならぬ関心と熱意が感じられます。

また、最近注目されているのが生活習慣病との関連です。高血圧症、糖尿病、脂質異常症、喫煙習慣、肥満、運動不足などは、アルツハイマー病の発症リスクを1.5~2倍にするとされていますので、これらを適切に治療する必要があります。

一方適度の運動、趣味(社交ダンス、パズル、将棋)、食習慣(果物、赤ワイン)などが発症リスクを下げるとの報告もあり、心掛けひとつで今日からでもできる認知症予防ということになりそうです。

神経内科 副院長 畑 隆志

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