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病気のお話し

女性のプライマリーケアを担う産婦人科では、心身の不調を来す未病状態の患者さんを診察する機会が多く、漢方療法が多用されています。

女性の疾患で漢方が得意とするものには「冷え性」「更年期障害」「月経前困難症」「機能性不妊症」「機能性月経困難症」「がん治療副作用対策」などがあります。

「冷え性」は西洋学的には積極的に治療する対象にならないことが多いですが、漢方学的には非常に重要な症状です。「十全大補湯」、「八味地黄丸」、「当帰芍薬散」などが患者さんの症状に応じて処方されます。

「更年期」ではのぼせ、めまい、肩こりに対して「加味逍遥散」や「女神散」が処方されることが多いようです。症状によっては、ホルモン補充療法やその他の西洋薬と併用されることもあります。「月経前困難症」や「機能性月経困難症」ではピルと漢方薬の併用、「機能性不妊症」では排卵誘発剤などと漢方薬の併用が行われることがあります。

西洋薬と漢方薬を一人の医師が処方できるのは日本だけなので、せっかくですから西洋薬と漢方薬をうまく組み合わせたオーダーメイド医療を体験していただきたいと思います。

産婦人科医長 八木 知子

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