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病気のお話し

ヘリコバクター・ピロリは、1979年オーストラリアのウォーレンとマーシャルによって発見されました。ピロリ菌の正式名はHelicobacter pyloriといい、helicoはヘリコプターのヘリコと同じらせんを、pyloriは胃の出口を意味します。頭にヘリコをつけ、胃の出口に多く住んでいる菌、というわけです。

ピロリ菌の日本人感染率は年齢が高くなるほど高く、昭和30年以前に生まれた世代では約80%ともいわれています。このピロリ菌が作り出す物質が、胃粘膜を傷つけ、胃潰瘍などの原因となります。このため現在ではピロリ菌の除菌治療を行っています。

今回はピロリ菌の除菌の流れについて御紹介します。
まずはピロリ菌の感染確認です。血液や尿検査による抗体検査、吐く息で検査をする尿素呼気テスト、胃カメラによる迅速ウレアーゼテストなどで検査します。感染の確認がとれたら、除菌開始です。抗生剤、胃酸を抑える薬を1週間内服していただきます。(体質、ピロリ菌の性質によって異なる場合があります)その後再度ピロリ菌感染の確認をし、菌がいなくなれば除菌完了です。

胃潰瘍でお困りの方は一度専門の医師に御相談されてみてはいかがでしょうか。

消化器内科 医長 大矢幸代

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