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病気のお話し

高血圧は普段は自覚症状がないため、「何も症状がないから大丈夫」「少し高いだけだから大丈夫」と放置されがちですが、脳卒中や心筋梗塞・心不全・腎不全など生死に関わる疾患の主要な原因となる恐ろしい病気です。本邦の高血圧者の総数は約4000万人で、30歳以上の人の約45%が高血圧と推定されます。しかし、実際に治療を受けている人はそのうちのわずか2割程度で、高血圧の治療の重要性について一般の方にはまだ十分に認知されていないのが現状です。

高血圧の治療の目的は心臓や血管の障害よる心血管病の発症や進展を予防することです。心血管病が進展しないうちに早期から治療を開始することが必要です。また、高血圧の治療と同時に、併存する高脂血症、糖尿病、メタボリック症候群、慢性腎臓病など他の心血管病の危険因子の有無を診断し、総合的に治療を行っていくことが必要です。診断のスタートはまずは自分の血圧がどの程度か知ることから始まります。家庭で血圧測定を1日2回(起床後と就寝前)数日行ってみてください。135/85mmHg以上であれば高血圧が疑われますので迷わず勇気をもって受診しましょう。

内科医長 今井 正樹