読みもの

病気のお話し

舌痛症とは舌に異常がないにもかかわらず、ぴりぴり・ひりひりした痛みや異常感を感じる病気で、いくつかの特徴があります。8対1の割合で女性に多く、年齢層は“がん年齢”といわれる中高年が中心です。食事中や友達とおしゃべりをしている時、テレビ、読書、趣味などに没頭している時には、これらの痛みは感じないか和らぎます。

多くの患者さんには心配性、完全癖といった性格が見られ、歯の治療後や知人や友人が、がんになったことなどをきっかけに発症するケースが多くみられます。そして自分もがんでないかと心配になり頻回に鏡を見ると、ますます舌がひりひり・ぴりぴりしてきます。

このように「舌痛症」は不安や心配などの心理的な要因によって、舌の痛みや異常感が出現する病気なので、神経症に近い病態と言えます。この病態をよく理解して、舌の異常感などから気をそらすのがまず治療の第一歩です。

日常生活で気をそらす方法としては、舌の異常を見つけようとしない(鏡で舌を見ない)、医学書を読まない、舌で歯に触れない、趣味を持つ、運動する、などが効果的です。

口腔外科 診療技監 高森康次

PAGE TOP