読みもの

病気のお話し

「急にのぼせるように暑くなる」「だるくて何にもやる気が起こらない、いつも楽しめていたことが楽しくない」「頭が重い、めまいがする」。40歳前半から50歳前後の閉経期にかけて、エストロゲンという女性ホルモンの量が少なくなると生じるこういった症状を更年期症状といいます。

日本人女性の平均寿命は世界一ですが、卵巣がエストロゲンを分泌する機能は50年で終わってしまいます。閉経から数十年間、女性ホルモンの不足により様々な不都合が生じてきます。例えば骨粗鬆(こつそしょう)症。骨の密度が低下し、骨折しやすくなります。また、コレステロールが上昇して、心筋梗塞や脳梗塞などを起こしやすくなります。

これに対して、女性ホルモンを補う治療法(ホルモン補充療法)があります。ホルモン補充療法により、エストロゲンが足りないことによる様々な症状を改善する事が可能です。油の切れた機械に、油をさしてやると動きがスムーズになるのに似ています。ホルモン補充療法に抵抗があれば、漢方薬による治療もありますので、まずは受診して検査を受け、治療の方法についてよく相談するとよいでしょう。

産婦人科医長 櫻井信行

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