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病気のお話し

皆さんは「骨髄移植」と言う治療法を耳にした事があると思います。 現在では決して特殊な治療ではなくなりましたが (骨髄バンクを介して行われた移植だけでも 8500 例を超えました )、どのようなイメージを持っておいででしょう。

「提供者の骨の一部を切り取り患者さんの体の中に埋め込む」様なイメージを持たれている方も少なくないのではないでしょうか。 実際は … 骨髄の採取は骨盤の骨の真ん中辺りの「骨髄」中に住んでいる「造血幹細胞( あらゆる種類の血液細胞を生涯にわたり作り続けることができる特殊な細胞 )」 を注射器で抜き取るだけです( 骨髄採取術 )。 採取した骨髄液は普通の血液と見分けがつきません。

そしてこの造血幹細胞をたくさん含む採取液を患者さんに点滴で投与します。これを「移植」と言います。見た目は一般の輸血となんら変わりません。 輸血された血液成分は,それがどんなに大量であっても、しばらくすると寿命のためすべてが体の中から消え去ってしまいます。

しかし造血幹細胞は患者さんの骨髄に生着すると、「血液を造る」と言う働きを生涯続けてくれます。 このため輸血とは言わずに「移植」と言います。

血液内科診療技監 望月 康弘

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