読みもの

病気のお話し

胸部の異常影に対し病院で行う検査について説明します。 レントゲン写真は背中からX線を当てて胸部を透視した影絵のようなものです。 腫瘍に見えても血管の重なりであったり、皮膚のイボや乳首のこともありますので、「異常」と指摘されても怖がらずに病院にかかってください。

問診では喫煙歴や職歴について質問します。 胸部CT検査は胴体の横断面を画像としてとらえることができ、影の形から癌、結核、真菌症(かび)を推定できることがあります。 また、肺の影とは別に、乳癌や甲状腺癌が見つかる場合もあります。

喀痰検査では痰を顕微鏡で観察して癌細胞、結核菌をチェックします。血液検査ではCEAなどの腫瘍マーカーを調べます(CEAは癌以外に喫煙や炎症でも上昇します)。 以上の検査でも診断がつかない場合に、気管支鏡検査を行います。 これは気管支の内腔を観察して、異常影のある場所から組織を採取して病気の診断をつける検査です。

しかし、患者さんへの負担が大きい検査ですので、診断を急ぐ場合でなければ、異常影を経時的に観察することもあります。 診断がついたら、病気にあった治療をすることができます。

呼吸器科診療科長 吉富 淳

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