読みもの

病気のお話し

尿路結石(腎結石・尿管結石・膀胱結石)をご存知でしょうか?一度経験された方は、思い出したくも無い病気かと思います。ある時、腎臓で人知れず結晶ができ、それが徐々に大きくなり腎臓から尿管に落ちると狭い尿管を塞いでしまい突然、今まで経験したことの無い激痛に襲われます。(人によっては激しい吐き気も起こり腸閉塞に間違えられたりします)以前は、お腹を切って結石を摘出していました。その後、内視鏡(尿管鏡・腎盂鏡)を用いた体内での結石破砕術、更に体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が出現しました。

このESWLは、人工的に作り出す衝撃波により皮膚や組織に傷をつけず体の中で結石を砕くことができ、砕けた結石は尿の中に混ざり排出されます。(決して消えてなくなる訳ではありません)現在、尿路結石の治療としては、ESWLか、腰椎麻酔をかけ尿管鏡や腎盂鏡を用い結石を小さくし洗い出す内視鏡手術が結石の部位や固さにより使い分けられています。

当院では、1998年よりESWLを導入して治療効果を上げてきましたが、更に進化したESWLを2006年5月より導入しました。日本で3台目となる、ドルニエ・リソトリプターSIIは、麻酔の必要の無い点は従来どおりで、衝撃波の強さが約1.5~2倍となり、安全性・利便性を兼ね備えていると言えます。これにより、治療時間の短縮や治療回数の減少が期待できます。尿路結石でお悩み方は一度受診をお勧めします。

泌尿器科診療科長 稲土博右

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