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病気のお話し

C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスの持続感染により長期間にわたり肝臓の細胞が破壊されて肝臓の機能が低下する疾患で、放置しておくと肝硬変や肝癌に進行します。現在、わが国には200万人から300万人のC型肝炎ウイルス感染者がいると推測されています。

C型慢性肝炎の治療は、C型肝炎ウイルスを体内から排除して感染からの治癒を目指す原因療法(インターフェロン療法)と、肝臓の細胞の破壊を抑える対症療法(肝庇護療法)に分かれます。今回は、最新のインターフェロン療法について紹介します。

日本でインターフェロン療法が行なわれるようになったのは約13年前。治癒率(ウイルス陰性化率)は3割程度で、なかでもウイルス量の多い方は約2%の治癒率でした。しかし3年前より、リバビリンという内服薬との併用療法によって、ウイルス量の多い方でも治癒率が2割程度に上昇。さらに昨年10月には、週1回投与の新しいインターフェロン製剤とリバビリンとの併用療法が承認され、これを1年間続けることにより、ウイルス量の多い方でも約5割の治癒率が期待できるようになりました。治療は長期間に及ぶため、発熱、倦怠感、食欲低下、貧血等の副作用が現れますが、薬の量を減らすことにより副作用を軽減し、治療を継続することが可能と思われます。

なおウイルスのタイプにより治療の適応外となる方もいますのでまずは専門医に相談されることをお勧めします。

消化器科診療科長 窪田 裕幸

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