2004.04.24
神経内科を御存じですか?神経内科は脳,脊髄,筋肉,末梢神経のことを診療する内科の専門科のことです。
具体的な病気として,脳梗塞,脳出血,パーキンソン病などを診療しています。また頭痛,めまい,しびれという様な症状をお持ちの患者さんもたくさん来院されます。多発性硬化症,重症筋無力症等の神経難病の患者さんの治療も行っています。
当院の神経内科は,現在常勤医3名,非常勤医1名で,日夜診療に励んでいます。4名全員が神経学会専門医の資格を修得しており,当院は日本神経学会に認定された静岡県でも数少ない教育施設のひとつです。また当院では脳神経関係の検査も充実しており最新型のMRIやCTをはじめ神経超音波,神経筋生検,筋電図検査等大学病院にも勝るとも劣らない診療が可能です。なかでも力を入れて診ている病気に脳梗塞があります。
脳梗塞とは脳の血管が詰まっておきる病気で,以前は特別な治療法もない状態でした。しかし,1990年以後,血栓溶解剤,脳保護剤をはじめ色々な薬が使える様になり,発症早期に適切な治療を施すことにより症状の進行や再発を防止することができ,また早期治療が後のリハビリにも良い影響を与えています。
手足が動きにくい,しびれる,物が二重に見える,呂律が回らないといった症状が出たら、急いで神経内科を受診して下さい。
神経内科診療科長 寺井 正