| 職名 | 氏名 | 出身大学 | 医師免許 | 学会専門医・資格等 |
| 科長 | 望月康弘 | 金沢大学医学部 金沢大学医学部大学院 |
平成2年 | ・医学博士 暫定指導医 ・日本がん治療認定医機構 認定医・暫定教育医 ・日本輸血・細胞治療学会 認定医 ・日本感染症学会 認定感染症専門医 その他所属学会 ・日本造血細胞移植学会 ・日本癌治療学会 |
1. 造血器悪性腫瘍
(急性および慢性白血病,悪性リンパ腫,多発性骨髄腫等 )
2. 骨髄不全症候群
(骨髄異形成症候群,再生不良性貧血,発作性夜間血色素尿症等 )
3. 造血器関連自己免疫疾患
(特発性血小板減少性紫斑病,自己免疫性溶血性貧血等 )
4. その他
2008年11月より造血幹細胞移植が可能になりました
(対応できない疾患もあります)
血液内科の外来は毎週火曜日の午前中です ( 隔週の木曜日に静岡赤十字病院 血液内科の先生も対応しています )。ただ疾患の特性のため緊急を要する場合も少なくありません。その際には外来日に関係なく可及的速やかに血液内科医が対応します。 入院は5A病棟です。
造血器疾患は研究材料が比較的採取しやすいことから、治療分野、とりわけ悪性腫瘍治療ついては進歩が最も著しい領域と言えます。造血器悪性腫瘍の治療の中心となるのは、複数の抗がん剤を用いる多剤併用がん化学療法です。これに必要に応じて骨髄移植を代表とする造血幹細胞移植が併用されます。
有効な抗がん剤の種類は驚くほど増え、これまでの一般的な抗がん剤に加え分子生物学的な機序で効果を示す薬剤が多数用いられるようになりました ( 一部の急性骨髄性白血病で使用されるベサノイドやマイロターグ、慢性骨髄性白血病で使用されるグリベック、悪性リンパ腫で使用されるリツキサンなど )。この他にもこれまでの抗がん剤とは作用機序がまったく異なるプロテアゾーム阻害剤、砒素やサリドマイドなども使用されるようなっています。
造血幹細胞移植もその目的を大きく変えています。以前は大量の抗がん剤投与や放射線照射を行うことを目的として行われていましたが、現在では同種免疫効果により抗がん剤抵抗性の腫瘍細胞を殺すことが主眼となっています。このため「ミニ移植」と言った少量の抗がん剤や放射線照射だけで行う移植法が確立しました。またこれまでは「HLA」と言う体中の細胞についている名札が一致している人から造血幹細胞を提供していただく必要がありましたが、現在ではある程度一致していなくても移植が可能になってきました ( ミスマッチ移植 )。そしてミニ移植とミスマッチ移植により移植が可能となる患者さんの数は飛躍的に増えています。
治療法が進歩し、治療選択肢が増える事は大変喜ばしいことです。しかし、大きな問題も生じてきます。それは「どの治療法が今の自分に最もふさわしいのか」と言う問題です。
この問題を解決するためには、まず自分の疾患について充分に理解することが不可欠です。しかし血液疾患は肺癌や胃癌などの固形癌とは異なり、多くの場合「塊り」を作らないため、患者さんは疾患イメージをつかみにくく、自分自身の病気を充分に理解していないことが少なくありません。また治療法の選択には、疾患の進行度・合併症の有無・全身状態・社会的状態なども大きく影響を与え、同じ疾患の患者間であっても、「今自分にとって最もよい治療」は変わることでしょう。ですから病名・病状を患者さんにわかる言葉でお話しする「告知」なくしては、当然のことながらその先の治療法の選択には進むことはできません。
次にようやく各治療法の説明となります。各治療の有利な点と不利な点について理解していただくことになります。そしてどの方法が自分自身にとって最もふさわしいか判断していただきます。しかし実際のところは、どんなに説明を重ねても、本来の意味での充分なインフォームド・コンセントは不可能なのが実情です。その理由はいくつかあります。まず重篤な疾患名を告げられて舞い上がってしまっていることです。次に、普段耳にすることが少ない科学やリスクマネージメント等の内容に、頭の処理が追いつかないことです。そしてインフォームド・コンセントって言葉は知ってはいても、患者自身の責任で治療法を選択するとは考えたことも無いことです。更に改めてじっくり考えるに充分な時間を、疾患が与えてくれないことが多いことです。これまで、「どこが解らないか解らない」と言う言葉を何度も耳にしてきました。このため当科としては、「自分や自分の身内が目の前の患者さんと同じ病気になった時に、どのように対応するか、対応して欲しいか」と言う点を第一に考えて臨みます。
