診療科・各部門について

過去のおはなし

 

新世紀の医療(4)

 

7月に入りいよいよ夏本番となりましたがまだまだ蒸し暑い日が続いていますね。
今年の梅雨はずるずると後を引かずからっと明けてしまい、私的にはうれしい限りでしたが皆さんはどうでしたか?
からっと迎えた夏は暑くなるといいますがその通りですね。昨年から始めた昼休みのジョギングも何とか冬は乗り越えたものの、この暑さにはいささかまいっています。
走り終わって検査室に戻ると滝のような汗。シャツを着替えて何とか仕事に復帰しますがこんな時は、シャワーでも浴びたいですね。
まあ、愚痴ばかり言わず何とかこの夏を乗り切るようがんばりたいと思います。
生活習慣病のところで市民の皆さんばかりに言いたいことばかり言って、自分は何もしないのでは説得力ないですものね。
さて、今月のお話は4回目に入ります「新世紀の医療」です。前回までは、ゲノムに関して総論的なお話をしてきました。特に前回は、遺伝子治療にかかわる倫理的問題をとり挙げましたがましたが皆さんのご意見はどうですか?
まだ前回のお話を読んでいない方がいらっしゃいましら、ぜひご覧になってご意見をお寄せください。前置きが長くなってしまいましたが、今月は新世紀の医療の具体的な例をご説明したいと思います。

 
 

新世紀の医療は今まで医師に任せっぱなしにしてきた医療から、自分自身で体の健康を管理するセルフケアの時代になるといわれています。それを見越した訳ではありませんが以前のお話で「賢い病院選び」や「賢い患者になるには」などといった事を書いてきました。遺伝子診断の進歩によって、セルフケアにますます拍車がかかることは間違いありません。
これまでの医療というのは何度もお話しました通り、病気になってから病院に行くというのが普通でした。しかし、遺伝子診断の進歩によって糖尿病や高血圧、ガンなどのリスクを個人ごとに診断する時代はもうそこまできています。その診断結果に基づいて病気の発生を予防することが出来るようになるのです。以前生活習慣病のところで注意しなければならない生活習慣を何項目か挙げましたが、それは一般的に良いと言われている事項で個人的なことではありません。
洋服にたとえると、今まで言われていたことは既製品でこれからはオーダーメイドになるのです。
つまり、自分自身のリスクを知り健康管理をすることが重用になってきます。
しかし現在の医療ではリスクを知っても、健康管理をサポートするシステムがありません。
すでにアメリカでは2005年に国立健康ミュージアムを建設する法案が議会を通過しています。
日本もぜひこのような施設を作っていただきたいと思います。そこでは体の仕組みや病気の成り立ちなど健康管理に必要な知識が楽しく学習でき、分からないことがあれば気軽に質問できる。
また最新の医療機器の展示、体験をはじめ、病気の治療法などを詳しく説明し自分で選択できる子供からお年寄りまでが楽しく学べる医療のディズニーランドのようなものが出来たらいいと思います。幸いにもわが静岡市清水には東海大学人体博物館というものがありますのでここを整備、拡大してこのようなミュージアムになったら、静岡市清水民にとっては恵まれた環境になるといえますよね。
最近の健康ブームの中で、知識がなかったための事故も報告されています。たとえば早朝のジョギング中に脳いっ血などで倒れるといったことは、本人は健康のためと思っていても結果はまったく逆の事になってしまっています。起きたばかりは血液が固まりやすいという知識があれば防ぐことが出来たのではないでしょうか?
遺伝子治療といったソフトの部分はどんどん進歩していきますが、それを最大限に生かすにはハードの準備を怠ってはいけないと思います。
各論的なお話をしようと思ったのですがあまり具体的なお話は出来ませんでしたね。もう少しこのお話を続けたいと思いますので、次回もぜひ読んでください。  

 

 

戻る

 

ページのトップへ