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過去のおはなし

 

生活習慣病について(3)

 

今回の話題も3回目に突入してしまいました。このお話を読んで、市民の皆様が生活習慣を今一度見直すきっかけ になっていれば幸いです。
しかし時期的には余り良い時期ではないですね。せっかく志を新たにしたとしても月は師走、クリスマスや忘年会 、新年会と誘惑は続きます。我慢して誘惑を跳ね除けたとしてもそれが原因でストレスがたまっては・・・。 じゃあ如何すれば良いんだ~と言う声が聞こえてきそうですが、私としては「無理せずこつこつと」とでも言うし かありません。人それぞれ自分にあったやり方があると思います。 がんばりましょう!!

 
 

今回は、具体的に病名をあげて生活習慣要因との関係についてお話したいと思います。

【がん】
がんによって命をおとされる人の数は、主要死因別死亡数の第一位で、総死亡数に占める割合は 年々増加しています。 がんが発症する部位別でみた死亡数は、胃や子宮に関しては減少して いますが、肺や大腸、乳房といった部位では増加傾向にあります。
胃や子宮がんが減っているにもかかわらず、がん全体では増えていると言うことはいかに肺や大腸 乳房でのがんでの死亡が増えているかが分かりますね。
生活習慣要因との関係は、これまでに行われた多くの疫学的研究により、喫煙と食物がより関係 しているということが分かっています。 ある研究者によると、発がん因子のうち食物の寄与が35%で最も大きく、次いでタバコが30%を占めると推測しています。
以下に危険因子とその影響を書き出しますので参考にしてください。

 

・喫煙量と肺がんを発症する割合とには、明瞭な関係が見られます。

・塩辛い食品の取りすぎは、胃がんの危険因子となります。

・動物性脂肪の取りすぎは、結腸がん、乳がんなどの危険因子となる可能性が
 高いです。

・リノール酸の過剰摂取は発がんを増強すると言う実験結果があります。

・飲酒も口腔がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、乳がんなどの危険因子で 

 あることが明らかにされていますが寄与度は喫煙に比べかなり小さく、また
 少量の飲酒は危険因子とはみなされません。

 

 など


予防因子
・緑黄色野菜の摂取頻度が高いほど、胃がん、腸がん、肺がん、子宮頚がんなど
 多くのがんのリスクを低下させます。
・ドコサヘキサエン酸などを多く含む魚油は、がん予防に有効です。

 

 など

【循環器疾患】 
脳卒中による死亡者は、主要死因別死亡の第3位で総死亡に占める割合は年々増加しています。
脳出血の減少が見られる一方、脳梗塞はここ数年横ばいです。
虚血性心疾患(心筋梗塞など)による死亡の推移も横ばい状態です。

危険因子 
循環器疾患が発症しやすい状態と言うのは、日常生活のなかで重大な危険因子として自覚できない 場合が多いです。血圧やコレステロールが多少高くても一般的には自覚症状はありません。
また、煙草を吸うごとに体調が崩れることもないと思います。しかし、この自覚し得ない 不健康状態を放置することよって多くの生活習慣病が起きてしまいます。

・肥満 
生活改善で最も効果的なのが肥満の解消です。血圧や高コレステロール血漿、糖尿病の予防に 有効です。しかし無理なダイエットは長続きしないので1ヶ月0.5~1.5Kg程度がちょうど良いと言われています。

・飲酒 
血圧の高い方で、日本酒換算で1日に2合以上を習慣的に飲酒している人は、アルコール量を 適正にすることで血圧の低下が期待できます。1合減らすことにより平均5mmHg低下し、 その効果は、節酒をはじめて1~2週間で現れるそうです。
悪影響を受けずに安全に飲酒できる量は、1日平均1合程度です。下記に日本酒1合に相当する お酒の量を示しますので参考にしてください。
ビール・・・大ビン1本    ウイスキー・・・ダブルで1杯   ワイン、酎ハイ・・・2杯
焼酎・・・0.5合程度

・塩分 
大部分の高血圧者は、減塩1gにつき0.5mmHg程度の降圧効果が期待できると言われています。
また、野菜や果物にはカリウムが含まれていてこれがナトリウム濃度を下げ、血圧の上昇を 抑えてくれます。ですので、日本人の平均量のカリウムを摂取している人で、野菜や果物を 現在の倍食べることによって、3mmHg程度の血圧低下が見込まれます。


・運動
血圧を下げる為の運動は、最大運動能力の半分位の強さが望ましいと言われています。
ジョギングでは強すぎるので、1日約30分程度の早歩きが程度が適当であると考えられて います。現在全く運動していない人が1日30分の早歩きを実行することによって、5~10mmHg 程度の血圧低下が期待できます。

【糖尿病】 
現在糖尿病の増加は著しく、国民の最も重要な健康問題のひとつにさえなっています。
これは、生活様式の西欧化と関係が深いと言われています。
肥満や身体活動の低下、脂肪(特に動物性脂肪)が多く穀物などの糖質の少ない食生活が 大きな要因です。

 

危険因子
・肥満
肥満とは体内に脂肪が過剰に蓄積された状態を言います。肥満しているかどうかの判定には Body Mass Index(BMI、体重Kg÷身長m÷身長m)が一般に良く用いられます。BMI22となる体重を 標準体重として、24.2以上26.4未満を過体重、26.4以上を肥満と定義しています。
糖尿病の危険因子と言う点から見ると、26.4を超えない軽度の体重増加であっても十分に危険因子 となり得ると言われている。
また、BMIだけでなく脂肪の分布状態がより重要と言われています。内蔵型肥満は皮下脂肪型肥満 より、上半身肥満は下半身肥満より危険度が高い。

・運動 
運動量と糖尿病の発症率の間には負の相関があり運動に費やすエネルギーが500Kcal/週 増加 するごとに、糖尿病のリスクが6%減少すると言われています。1週間に500Kcalというと成人男子が 時速6Km(少し早足)で20分間、週5日歩いた時に消費するエネルギーにほぼ相当する。
このように比較的軽い運動であっても糖尿病予防に効果があると言えます。
今回は少し長くなりましたが、これで終わりたいと思います。

 

 

 

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