前回のお話を書き終えたばかりだと思っていたら、もう次のお話を書き始める時期になりました。
今月のおはなしと銘打って毎月更新してきたのですが少し息が上がってきたように思えます。こんな時こそ皆様のご意見、ご要望が何よりの薬です。 ぜひメールにてお寄せ下さい。
さて、今月のおはなしは「賢い病院選び」と題してみました。
賢い病院選びをするには、まず賢い患者になる必要があります。今回はその辺のお話からしていきたい と思います。
ある雑誌のアンケート調査に、「あなたは何を基準に病院を選びますか?」と言う問いがありました。
その回答のなかで数の多かったものから書きますと、待ち時間か少ない。接遇態度がよい。病院が綺麗だから。規模も大きいし診療科目も沢山あるから。・・・・などといった内容が続き、実際の医療に関しての事が出てきたのは、第6位に先生の説明が分かりやすいから。と言うのが入っていました。
これを見たときはっきり言いますと少しがっかりしたのを覚えています。
私たち検査技師が検査の精度を向上し、病院全体で医療の質の向上に努めたとしても患者さんが病院を選ぶポイントは待ち時間だったり、接遇態度だったりするわけです。
今日の情報化社会のなかで医療に関する情報は、新聞・雑誌・テレビは勿論の事、今あなたが使っているインターネットで24時間いつでも情報を得ることが出来ます。
沢山の情報があふれていて、どれが的確な情報なのかを判断するのが難しいくらいです。これらの情報のなかで、どれが自分にあっているのかを判断し理解していくことが賢い患者になる為の第1歩ではないでしょうか。
しかしそれだけの原因で、先ほどのようなアンケート結果になるなるのでしょうか?
情報を発信する側には問題はないのだろうか。
今回このコーナー(今月のおはなし)を書くにあたり、出来るだけ患者さんの身になって知りたいであろう情報を提供する為にいろいろ調べましたが、肝心なことはオブラートに包まれたままといったものが多々した。また医療従事者だから比較的簡単に知り得た情報もありました。
一見、沢山の情報があふれているようで、実際使えるものはほんの一部でしかないような気がします。
このページでは、出来る限りの情報を掲載していきたいと考えます。そしていつの日か、病院を選択する条件として、信頼できる医師がいるから、手術の成功率が高いから、治癒率(病気が治る割合)が高いからといった内容が日本でも欧米並みに上位にくることを願います。
話が横道にそれてしまったので元に戻します。賢い病院選びをするには、まず賢い患者になりましょうと言うことをお話してきましたが、賢い患者になる次のステップとしてやはり自分の病気について詳しく知る必要があります。第1回目のおはなしでも書きましたが、現在の医療はいろいろな患者さんの検査データを統計的に処理したものと、あなたの検査結果とを比較して診断を進めていきます。
しかし同じ病気であっても生活環境や、習慣などが違うため症状に違いが出てくるのは当然です。
しかしそのことを医師にわかってもらう為にはそれなりの準備が必要です。ましてや、3時間待ちの3分診療と言われている現状の中では、その準備が大きくモノをいってきます。
伝えなければならない症状や聞きたいことはメモしていき、医師の説明中もメモをとりわからない個所をはっきりさせる。時間があればその場で聞けば良いだろうし、無ければ次回聞くか自分で調べてみる。
普段の生活の中で、チョットした集まりのときにメモをとる人は良く見かけますが、診察室でメモを取る患者さんはあまり見かけません。あなたにとってどちらが重要な内容か考えてみてください。
自分の命にかかわることなのですからおのずと答えは出てきますよね。
なのに何故メモを取る人が少ないのでしょうか。その答えはわが国における医師と患者の関係の歴史にあると思います。
私の悪い癖で、話し始めると内容がどんどん膨らんでしまうことが多々あります。今回のおはなしもその様なので、ここでひとまず終わりにしたいと思います。
