1. 静脈瘤とは
よく起こるものとしては、大腿部部分の内出血、むくみ、硬化療法後のしこり、鈍痛があります。またまれに起こるものとして腰椎麻酔による術後頭痛、下腿の知覚障害等があります。 内出血は細い血管がストリッピング手術を行う時に切れるために生じますが2〜3週間で完全に消失します。手術によるむくみは2〜3週間程度で消失します。むくみの消失を早めるために術後1ヶ月程度は弾性ストッキングを就寝時以外は着用していただきます。術後1ヶ月以降は必ずしもストッキングを着用する必要はありませんが、下肢のためには弾性ストッキングの着用をお勧めします。(圧迫圧の軽いものでもかまいません) 硬化療法後のしこり、鈍痛は1〜3ヶ月程度で消失します。術後1ヶ月程度は熱を持ちやすい状態ですので、長い時間の入浴は避けていただきます。 腰椎麻酔による術後の頭痛は約10から20人に1人ぐらいの割合で出現します。通常は術後2、3日程度たってから立ち上がった時に後頭部を中心に痛みが発生します。水分を多く取っていただければ2、3日程度で消失します。 知覚異常は膝下から足首までの伏在静脈と知覚神経が伴奏しているために、手術により知覚神経の細い枝が損傷され生じることがあります。現在は膝下までの選択的ストリッピングをおこない、発症の予防に努めていますが20人に1人程度の割合で軽い知覚障害が発症することがあります。症状は「触った時に少し鈍い感じがする」、「少しぴりぴりした感じがある」等が主体となります。日常生活には支障はなく、通常3〜6ヶ月程度で消失します。運動神経とは無関係ですので、足が動かしづらくなるようなことはありません。
手術は通常片足1、5時間程度(両足ならば3時間程度、当然静脈瘤の程度で時間は前後します)で行います。麻酔は腰椎麻酔で行います。全身麻酔で行うことも可能ですので、全身麻酔をご希望される方はお申し出ください。 手術後の安静度は、麻酔が切れれば歩くことも可能です。食事も午前中の手術であれば夕方から可能となります(午後の手術では翌朝から)。点滴は手術当日のみ行わせていただきます。術後の軽度の鈍痛があるため、通常4日程度鎮痛剤を内服していただきます。 入院期間は通常3泊4日をお勧めしていますが、入院期間の短縮を希望される方は2泊3日でも治療は可能です。もちろんご希望により1週間程度の入院も可能です。 退院後には安静にしている必要はありませんが、手術をしたところを中心に鈍痛があります。デスクワークであればすぐにでも復帰は可能です。通常の仕事であれば1週間程度は休んでもらうようにしています。日常生活の制限はありませんが、激しい運動は2週間程度できません。
費用について
入院、腰椎麻酔(3泊4日)ストリッピング手術+静脈瘤切除+硬化療法の場合、入院費用は両足で、10万円前後。片足で7万円前後です。いづれも自己負担3割としての費用です。全身麻酔のときは上記より若干高くなります。一般の民間医療保険では手術は給付の対象となります。また、医療保険では5日間以上の場合のみ入院給付が出るものが多いので御確認ください。(ご希望であれば入院期間を5日間とすることも可能です。)