定位放射線治療
当院に設置されたCT一体型リニアック(FOCALシステム)と
定位放射線治療について
CT一体型リニアック(FOCALシステム)とは、CTと放射線治療装置(リニアック)を互いに向かい合うように配置し、寝台を共有させたものです。(写真1)CTで病変を撮影し後、寝台を180度回転させて照射すると、体のずれがないので、CT写真上で計画した照射を確実に行えます。したがって、従来のリニアックより正確な照射、複雑な照射が可能です。
この装置を用いると、大がかりな患者固定装置や複雑な装置を用いなくても、病変部だけを選択的に照射する定位照射が行えます。定位照射とは、定位すなわち「高精度に位置を定めた」放射線治療で、俗にピンポイント照射といわれる照射です。現在は、脳腫瘍、早期肺癌、肝腫瘍、前立腺癌などに主に行われています。
なかでも早期肺癌に対する定位照射が注目を集めています。径5cm以下でリンパ節転移のない早期肺癌に対して行われます。手術と同程度の治療成績で、体に対する負担がほとんどないため、高齢者や手術困難な症例、手術を拒否される方に対して行われてます。写真2−6は右肺の肺癌に対して、4回の回転原体照射で定位照射を行った場合の放射線の照射方向と線量分布です。病変のみに線量が集中しているのがわかります。
肺癌ですと、5回程度の息止め練習の後に、一回30分程度の治療を4回行います。治療はすべて外来で行えます。通常、治療期間は2週間前後です。
FOCAL ユニットの写真
体幹部定位のビームのピナクルの写真
線量分布の写真
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