その人らしさを表現する手段を 生活のあらゆるところで
リハビリテーションの意味は、「再び人間として相応しい状態にすること」と言われています。しかし、この言葉の意味するところは、「動かない足を“元通り”にする」ことではありません。残念ながら「リハビリテーション」では、以前と同じ状態を作り出すことはできません。では、何をするのでしょうか?「人間として相応しい」とは、「その人らしさ」=「その時・その場で表現された自分自身」を意味しています。つまり「いかにしてその人らしさを表現する手段をみつけるか」が我々「リハビリテーション」に携わる専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士や医師・看護師・その他の病院職員など)の使命であると考えてします。しかし、この事を実現するためには、我々専門職だけでは難しくご本人やご家族の参加(その人に関する専門家と考えます)が必要であります。またその過程の中で特に重要なものは漠然とした目標ではなく、生活の中における具体的かつ主体的な目標(役割)であり、この目標について、そこに参加する人たちみんなが知っている必要があります。
その上で「リハビリテーション」は、病気になった直後の「急性期」やそれに続く「回復期」だけでなく、「家に帰ったあと」でも、時に「訓練」という形であったり、あるいは、「社会参加」といった様々な形で私たちの生活のあらゆるところで展開するものであります。
リハビリテーション科診療技監 宮川 朗
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