病気のお話し

話題の定位放射線治療 痛みなく入院は不要

 

肺癌の定位放射線治療が話題になっています。5cm以下の小さな肺癌は、手術が原則ですが、呼吸機能の悪いひとや高齢者では、手術ができないことがあります。この場合、放射線治療を行うのですが、従来の放射線治療では、なかなか治りませんでした。最近、ピンポイントで癌だけにたくさんの放射線をかけられる機械が導入され、治療成績が手術と同等になりました。このような治療方を定位放射線治療といいます。治療期間は、約二週間です。痛いことはまったくなく、入院は不要です。また従来、定位放射治療ができないといわれていた心臓や血管のそばの癌も、一回の放射線の量を少なくし治療回数を増やすことで、治療可能になってきています。肺癌で手術が危険といわれたら、定位放射線治療を検討してみてください。 最近、前立腺癌が急増しています。薬物療法以外に、手術、放射線治療、放射性物質の埋め込み治療が行われます。治療成績に差はありません。当院では、前述の定位放射線治療を用いることで、前立腺癌の放射線治療が、より正確に副作用少なく行えるようになりました。また、放射性物質の埋め込み治療は、1時間程度で終わる治療です。当院には設備がありませんので、都内の関連施設に紹介させていただいています。前立腺癌は薬が良く効く癌ですが、もし手術が必要といわれたら、放射線治療も検討してください。

 

放射線科科長 尾崎正時



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