病院長のメッセージ 1.はじめに
旧清水市は、静岡市と合併3年目にあたる17年4月、さいたま市に次いで全国14番目の政令指定都市になった。静岡市には、清水(清水区)、静岡(葵区)の、2つの市立病院がある。清水病院は(500床)は清水区(人口23万人)に位置し、この地域の基幹病院とし重要な役割を担っている。病院は、駿河湾に近く清水港まで車で10分、日本平の麓にあり、富士山を望む閑静な場所にある。新館が増築され7年になるが、本館、新館いずれの玄関からも、清潔な院内を見渡すことができる。 清水病院には、病理、放射線診断、治療などを含め、21の診療科がある。近隣病院が医師不足で診療科、病棟閉鎖が生じている中、19年度には血液内科、乳腺科を新設している。この数年間で、自他ともに許す地域基幹病院となっている。

 

2.清水病院内の改革
病院長就任以来、21世紀の清水病院のあるべき姿を掲げ、今やらねばならぬこと、実現できることから着実に実行してきた。その結果、この数年間病院はハード面、ソフト面ともに、大きな改善をみた。新館が完成、外来を含めて、院内の諸施設が装いを新たにした。オーダリングシステムも順調に稼動、県内外からの見学者も少なくない。医師による発生源情報入力が徹底し、各科の情報が一元化し、共有できる。看護記録はペーパーレスでパソコン入力となっているが、PDA(携帯端末)により、ベッドサイドからも入力でき業務の効率化が図られるようになった。入院患者認証は、バーコードでされるようになった。電子カルテも視野に入っている18年度からは電子レセプトが導入されている。なお昨年度からはDPCの準備病院となっている。これまで、14年度に静岡の中部地域には欠けていたリハビリ専門の病棟を立ち上げ、地元の要望に応えている。19年度にはバージョン5での病院機能評価も更新、地域にとって掛け替えのない基幹病院となり、職員にも誇り、自信と全員一丸となったやる気がみなぎっている。

 

3.病院の特色-最新の充実した医療提供態勢、臨床教育体制
MRI、CT、SPECTなど最新モデルの医療機器を導入、早期診断、早期治療を手がけている。17年度には定位放射線治療などが可能な高精度放射線治療装置を新規導入、腫瘍、肺がん、移転性脳腫瘍等に対し、放射線治療の専門医が治療にあたっている。6年前にオープンしたリハビリ専門医の管理による回復期リハビリテーション病棟には、静岡市内はもとより東部の病院からの利用者も少なくない。脳血管障害については、急性期、回復期、維持期、(訪問看護、訪問リハビリテーション)と継続した全人的な医療、特に高次脳機能に力を入れた専門リハビリテーションを実施している。血液浄化センターは、県内一の最新の設備を誇っており、他県からの見学者も多い。高齢化に伴い痴呆症(認知症)患者が増加傾向にある。清水病院は県から痴呆疾患センターに認定され、専門医が痴呆症(認知症)、高次脳機能障害の診断、各種の相談に応じている。脳ドック受診者も多い。
清水病院の内外に誇れる設備の1つである医学図書館には、専属の図書館司書がおり、非常によく整備されており、勉学の環境も整っている。日常診療だけでなく、臨床研究も奨励しているので、学会等での研究発表も少なくない。臨床研修医、専門医(後期研修)の教育も最重要の業務に掲げ、実績をあげている。18年度は5名の新制度による後期研修医を迎えており、20年度には管理型の2名を含め6名の初期研修医を迎えることになっている。 4.透明な思いやりのある、質の高い医療の提供 19年度には病院の基本方針を改定、これまで実行してきたことを改めて成文化し新職員にも徹底させている。個人情報保護法を遵守、インフォームドコンセントの徹底、診療情報の開示、セカンドオピニオンの勧めなどガラス張りの医療を提供し、患者さんとの信頼関係を構築し、安心、安全、納得、満足の行くチーム医療の提供に努めている。 病院を選ぶ基準となる提供する医療の質、安全管理などの今日的医療水準を認証する日本病院機能評価機構の認定証(19年度に更新)、教育認定施設、専門医等の各科医師の資格、各科の紹介は当院ホームページをご覧頂きたい。 清水病院は常に向上心を持ち、中長期的達成可能な目標を掲げ、全国に誇れる規範病院となるよう、「医は心」、思いやりの医療の提供をモットーに、職員一丸となって日々努力、精進している。

 

平成20年3月 病院長 重野 幸次

 

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